発達障害の学習障害とその勉強方法①種類・原因
発達障害をおもちのお子さまにとって、学校生活にはさまざまなハードルが待ち構えています。
学年が進むにつれて、授業や試験での本格的な学習がはじまると、読み書きや計算などのあるジャンルのみ遅れが目立ち始めたり、ある教科だけ極端に苦手だったりするお子さまがいます。
今いる学年よりも1〜2学年以上遅れると、学習障害の可能性が高いといわれています。
学習障害(LD)は発達障害のひとつです。
ただ、知的発達に遅れはなくても学年の学習に目立って付いていけないほどの子どもたちも一定割合いることが、文部科学省のデータでもわかるようになりました。
今回は、発達障害のうち学習障害に焦点を当てて、その原因や特徴、勉強方法の工夫のしかたなどをご紹介します。
2回のうち1回目は、学習障害の原因や特徴などについてご紹介します。
学習障害には3種類ある
学習障害は、読み書きや聞く話す、計算や推論する能力の中で、1つでも身につきづらい発達障害を指します。
英語で”Learning Disorder”、略してLDと呼ばれることもよくあります。
文部科学省では子どもたちの学習障害の種類を次の3つのカテゴリに分けています。
①識字障害(ディスクレシア)
字を読むのに問題がある学習障害です。文字の読み方だけでなく、文字の形を認識するのが困難な特徴を持っています。
②書字表出障害(ディスグラフィア)
字を書くのに問題がある学習障害です。文字の形を認識するのが苦手なため、視覚による情報処理が不得手といった特徴があります。
③算数障害(ディスカリキュリア)
算数や計算、目の前に実体がなくてもイメージして推論する能力が困難な学習障害です。物を「1つ、2つ……」と数えることはできますが、「3とは、1が3つ集まった物」というように数学的な概念で考えるのは困難な特性を持っています。
このように、小学生で学習障害をおもちのお子さまは、授業や先生から直接繰り返し指導を受けたり、本人が何度頑張っても、読み書きや計算をする能力が学年よりどんどん遅れていってしまうのです。
なお、今のところ学習障害の原因は詳しくわかっていません。
家庭環境や育児の問題ではなく、脳の機能に障害があるためといわれています。
特定の能力だけが著しく苦手な子どもたち
このように、学習障害(LD)は、知的発達に問題はないものの、読み書きや話す、計算するなど、学校生活で基本になる能力に遅れが生じやすい発達障害です。
そのため、吹田の放課後等デイサービス・New Step大阪では、通っているお子さまの発達障害のタイプに合わせて勉強方法を工夫しながら学習サポートを続けています。
次回の2回目は、学習障害(LD)のお子さまの具体的な特徴と勉強方法の工夫例についてご紹介します。
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