ネガティブな言葉は禁物!発達障がいのこどもに大切な声掛けのポイントとは②
前回は、発達障がいのこどもがもつ症状の特徴をご紹介しました。
ネガティブな言葉を浴び続けるとこどもは自信をなくして、日常生活がうまく送れなくなってしまう原因についてお話ししました。
そこで今回は、発達障がいのこどもの声掛けのポイントを、避けるべき表現とおすすめの表現を比べながらご紹介します。
あいまいな表現ではなくストレートに伝えよう
発達障がいのこどもは、あいまいな表現を理解するのがとても苦手です。
比喩や遠回しな表現、「それ」「あれ」といった指示代名詞など、省略の表現もできるだけ避けましょう。
声掛けするときは、ダイレクトでわかりやすい表現にします。
抽象的な表現ではなく具体的な表現にしましょう。
簡単な絵やイラストで伝えられる程度のシンプルな内容のほうが理解しやすいです。
したがって、日頃からこどもに対する声掛けのひとつひとつを注意しながら表現を選りすぐっていく必要があります。
今日の表現でうまく伝わらなかったときは、明日はもっと工夫して違った表現で伝えてみましょう。
昨日よりもどのくらい本人が理解できたのか、様子を観察しながら試行錯誤してこども1人ひとりにマッチした表現を探っていきます。
1.決まり文句は具体的にする
大人がつい使ってしまう表現も、発達障がいのこどもには理解できないことがあります。
「わかるまで勉強しなさい」
といわれたら、わかるまでとはどういう状態なのか、こどもにはわかりません。
「10分間問題に取り組んで、答えを考えましょう」
「わからないと感じたら、すぐに声をかけてね」
といったように、より具体的でシンプルな声掛けに変えましょう。
2.大げさな表現や冗談はそういう表現があると学ばせる
「そんなの問題、あっという間に、一瞬でできるよ」と誇張する表現は日常生活でよく使われます。
しかし、発達障がいのこどもにとっては、「『あ』と言うような一瞬で問題が解けるわけがない」と思って、相手に食ってかかったり、否定したりしてしまうことも珍しくありません。
こうした大げさな表現や冗談は、言葉の表現法であるため相手を変えることは困難です。
そこで、コミュニケーションを学ぶ上で、言い方のひとつであるという点をこどもに学ばせましょう。
こういった表現に絡んだ対人関係のトラブルは発達障がいのこどもによくありがちな問題です。
慣用句やことわざなども同様です。繰り返し丁寧に教えていくしかありませんが、ソーシャルスキルのひとつとして大切なポイントといえます。
3.指示代名詞ではなく物や人の名前で伝える
「あれを取って」「あそこに立っている人」といったような、指示代名詞を使った表現の理解は苦手です。
そこで、「テーブルの上にあるコップを取って」「道路の看板の下に立っている人」といったように、具体的な表現を使いましょう。
発達障がいのこどもがわかる声掛けと発達支援を
発達障がいのこどもに対する声掛けは、あいまいな表現は避けて、できるだけ具体的にしていくことが大切です。また、世の中にはあいまいな表現が多いことを根気強く教えていくと、周囲とのコミュニケーションのトラブルを防ぐ効果が期待できます。
こうした声掛けをベースにコミュニケーションスキルを身につける発達支援の場として、放課後等デイサービス(放デイ)がおすすめです。
New Step大阪といった放デイでは、発達障がいのこどもが日常生活を送りやすいようにしていくソーシャルスキルトレーニング(SST)を中心に療育をしています。
こどもの自信を育てて、日常生活をスムーズに送れるようにするひとつの方法として、放課後等デイサービスを活用してみてはいかがでしょうか。
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