発達障がいのこどもで片付けが苦手な原因は?適切なサポート方法を知ろう その2
1回目の記事では、発達障がいのこどもたちがどうした片付けが困難なのか、その原因を紹介しました。
そこで2回目のこの記事では、適切なサポート方法について解説していきます。
なお、次のページで発達障がいの基本的な知識を知ることができますので、ぜひご覧ください。
参考:発達障害って、なんだろう? _ 暮らしに役立つ情報 _ 政府広報オンライン
片付けスキルが身につくための適切なサポート方法
発達障がいのこどもたちが片付けをうまくできるようになるために、次のようなサポート方法があります。
1.ビジュアルサポート
ビジュアルサポートは、発達障がいの子供たちが理解しやすくする方法です。
片付けの手順や流れをイメージを使って示すことで、彼らの理解と実行をサポートします。
整理整頓の手順を図や写真で提示したり、物品を分類するためのラベルやカラーコーディネーションを活用することで、こどもたちの片付けのスキルを向上させることができます。
2.手順の細分化と手本
片付けのタスクをこどもたちが無理なくこなせるまで、できるだけ小さなステップへと分けましょう。もちろん、大人が具体的な手順を示すことが大切です。
大人はこどもたちにまずどのような片付ければいいか、手本を示します。そして、一緒に片付けを行うことで、こどもたちに具体的に片付けを見せて、手本になるように心掛けましょう。
手順を何度も繰り返して実践することで、子供たちは片付けのスキルを身につけていきます。
3.センサリーフレンドリーなアプローチ
発達障がいのこどもたちの感覚に配慮したアプローチが重要です。
「センサリーフレンドリー」とは「感覚に優しい」という発達障がいの分野の用語です。発達障がいのこどもたちは、物の整理方法や収納場所の選び方において、ユニークな好みや感覚的な特性があるため、環境を調整することが大切です。
例えば、特定の素材や触感を好む子供には、それに合った収納方法を考えましょう。また、感覚過敏のこどもたちには、過度な刺激を避けるために静かな環境を作ったり、必要な場合にはイヤーマフやセンサリーツールを使用することで、片付けをしやすい環境調整につながります。
4.報酬とポジティブなフィードバック
心理学でよく言われる「報酬」とポジティブなフィードバックは、子供たちのモチベーションを高めるために重要です。
片付けができたこと、片付けをしようと頑張った努力に対して、ごほうびや褒め言葉を与えることで、こどもたちの自信と意欲を向上させます。
家庭でも「片付けができたらおやつを食べよう」「整理が終わったら遊びに行こうね」などといった工夫をすると、こどもたちは片付けが楽しくやりがいのある活動として捉えられるようになります。
発達障がいのあるこどもとの向き合い方を次のページで解説しています。
併せてご一読ください。
まとめ:発達障がいのこどもで片付けが苦手な原因は?適切なサポート方法を知ろう その2
発達障がいを持つ子供たちが片付けに苦手意識を抱くのは、実行機能の欠如、感覚統合の問題、集中力や柔軟性の制約などが影響しています。しかし、適切なサポート方法を用いることで、彼らが片付けのスキルを向上させることができます。
ここで紹介したいくつかの工夫を通して、こどもたちが片付けをしやすく、意欲的にリードできるような方向へとサポートしてみましょう。
では、3回目の次の記事では、家庭での具体的なサポート方法を紹介します。
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