ADHDかもしれないと思ったら?子育てでパパ・ママが気になるポイントまとめ その1
「子どもがしっかり注意を払えない…」
「落ち着きがない…」
「衝動的な行動をとる…」
「これってもしかしてADHDなのかな」と思ったことはありませんか?
この記事では、ADHDについてわかりやすく解説し、子どもを育てるパパ・ママが気になるポイントをまとめています。
ADHDとは何か?
「ADHD」という言葉を耳にしたことはありませんか?
まず、ADHDとは何か、基本的なポイントをまとめて紹介します。
ADHDの基本的な特徴3つ
ADHD(注意欠陥・多動性障害)の基本的な特徴は下記の3つです。
1.注意力の散漫
「どこにいっても忘れ物が多い」「勉強していてもすぐに集中力が切れる」。これらはADHDの典型的な症状で、注意が散漫になりやすいのが特徴です。子ども自身も困っていることが多いので、怒る前に一度その状況を理解することが重要です。
2.行動の衝動性
「すぐに怒ってしまう」「考える前に行動してしまう」。これもADHDでよく見られる症状の一つです。衝動性が高いと、周りの人々や自分自身にトラブルを引き起こす可能性があります。ですが、子どもがわざとやっているわけではありません。状況を落ち着いて考えるスキルが未熟なのです。
3.落ち着きのなさ
教室で座っていられない、何かにつけて手を出してしまう、など落ち着きがないと言われる症状もADHDの特徴です。これも、子どもが「わざと」やっているわけではなく、自分でコントロールするのが難しいのです。
以上のような特徴を持つ子どもがいる場合、ADHDの可能性が考えられます。専門家の意見を求めるのも一つの方法ですが、まずは日常生活でどう対応するか、その方法を次の節で解説します。
ADHDのこどもたちは脳内多動によって「頭の中のごちゃごちゃ」感が辛くなる
診断の重要性
ADHDかもしれないと感じた場合、医師による診断が重要です。
その理由は次の2つあります。
専門家による評価が大切だから
ADHDの症状は、一見「ただの元気な子ども」と誤解されがちです。しかし、専門家による評価を受けることで、その特性を正確に把握することができます。もし疑いがあるなら、子どものことをよりよく理解し、適切なサポートをするためにも、専門家の意見を求めましょう。
他の疾患との関係がないか把握する必要があるから
ADHDは、他の疾患と一緒に存在することがよくあります。例えば、不安障害やうつ症状など。それらが絡み合って症状が複雑になる場合もあるので、一緒にチェックすることが重要です。
ADHDと顔つきには特徴がある?発達障がいの特性を理解するポイント
パパ・ママが心掛けるべきこと
ここからは子育てで子どもの様子が気になるパパ・ママが心掛けるべきことを2つ紹介します。
1.情報収集をする
次の方法を使って、正しい情報を収集しましょう。
専門書
情報がたくさんある現代ですが、信頼性のある専門書を一つでも読んでみると、視点が変わることが多いです。ADHDに関する基礎知識はもちろん、実践的なアドバイスも得られます。
インターネット
インターネットには、多くのADHDに関する情報があります。ただし、情報の信頼性を確認することが大切です。公式の医療機関や専門家が提供する情報を優先しましょう。
サポートグループ
同じような状況にいる親同士で情報交換をすることは非常に有用です。サポートグループに参加することで、具体的な対処法や心の支えを得られます。
2.家庭環境を整える
子どもに合わせた家庭環境を整えるよう心掛けましょう。
生活リズムを確立する
ADHDの子どもには、日常の生活リズムが非常に大切です。毎日同じ時間に起きる、同じ時間に寝るといった一貫性が、心地よいリズムを作り出します。
明確なルール
「これはダメ」「これはOK」という明確なルール作りも大切です。あいまいなルールは子どもにとって混乱を招きます。
良いことは良い、悪いことは悪いとしつけをする
良い行動には報酬を、悪い行動には適切な制裁を。これにより、子どもは自分の行動に責任をもつようになります。
放課後等デイサービスでのサポート
ADHDの子どもたちが通う施設の代表例として、放課後等デイサービス(放デイ)があります。
具体的には、次のような特徴で運営されています。
特徴1 専門的なケア
放課後等デイサービスでは、専門家がしっかりとサポートします。一人ひとりのニーズに合わせたケアが可能です。
また、個々の子どもに合わせたケアプランも放課後等デイサービスの大きな特色です。子ども一人ひとりに合わせた個別のケアプランを作成することにより、その子に最も効果的なサポートができます。
特徴2 他の家庭との交流
サービス内で他の家庭と交流することで、子育てに役立つ知識や経験を共有できます。
また、孤立しがちな状況でも、サポートネットワークを通じて心の支えになることがあります。
孤独に押しつぶされそうなADHDママに必要なものは?:朝日新聞デジタル
まとめ:ADHDかもしれないと思ったら?子育てでパパ・ママが気になるポイントまとめ その1
ADHDの症状を持つ子どもを育てる際の大事なポイントは、子どもの状況を理解すること、理解に必要な知識を得ること、そして環境整備です。この3つを通して、子どもも自分自身を理解し、成長することができます。
そのためにおすすめなのが、放課後等デイサービスです。専門的なケアと共に、サポートネットワークを形成することができる場所。これにより、子どもだけでなく、親も安心して子育てに取り組むことができます。
次回の「ADHDかもしれないと思ったら?子育てでパパ・ママが気になるポイントまとめ その2」では、具体的な日常生活でのコツや、放課後等デイサービスでの具体的なプログラム内容などを紹介します。
お楽しみに!
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