発達障がいのこどもの特徴は?子供の年齢による症状の特徴を知ろう〈その1〉
発達障がいは、自閉スペクトラム症(ASD)やADHD(注意欠陥多動性障がい)、LD(学習障がい)など種類のよって症状の特徴が異なります。
また、年齢や学年によっても現れる症状に変化が見られるため、本人の状態に合わせて環境を整えたり、メンタル的なサポートをしたりすることが大切です。
そこで今回から3回に分けて、発達障がいのこどもの特徴をさまざまな角度からご紹介します。
発達障がいの種類や症状、発症するメカニズムから、年齢別の特徴など、まとめて確認しておきましょう。
発達障がいは生まれつきの特性
生まれつき脳の働きに偏りがあり、こどもの頃から発育に独特な傾向が見られる状態を発達障がいと呼びます。近年、発達障がいは病気や障がいではなく、生まれつきの特性と捉える考え方は広がってきました。
発達障がいには、主に次のような種類とそれぞれの特徴があります。
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- ADHD(注意欠陥多動性障がい)
- LD(学習障がい)
自閉スペクトラム症(ASD)
コミュニケーション能力や社会性が身につきづらいため、対人関係で困りごとが多い、興味や関心が偏っている、同じ行動を繰り返したがる、といった特徴を持っています。
以前、自閉症やアスペルガー症候群と呼ばれていましたが、まとめてASDと呼ばれるようになりました。
ADHD(注意欠陥多動性障がい)
宿題や忘れ物が多い、授業中にじっとしていられない、集中力が続かない、突発的に行動してしまうなど、不注意・多動性・衝動性の3つの要素を持っています。
こどもによって、不注意はあまりないが多動性が強く出やすいなど、症状の特徴の組み合わせには個人差が大きいことがポイントです。
LD(学習障がい)
読み書きや会話、計算や推論するといった基礎的な学習能力の中で、極端に苦手な分野が見られる発達障がいです。
漢字は読めるが書けない、文章題が解けない、など、さまざまなケースがあります。
発達障がいのメカニズム
現在までのところ、発達障がいははっきりした原因がわかっていません。ただ、脳機能に生まれつき何らかの偏りがあり、その影響で日常生活に支障をきたすような症状が出ると考えられています。
そのため、発達障がいを一般に分かりやすく定義すれば、同年齢の他のこどもに比べて脳機能の発育に偏りがある状態、といえるでしょう。
発達障がいの医学的研究は進んでいますが、なぜ脳の働きに偏りが起きるのか、特定されていません。ただし、遺伝的要因や環境的要因によって発生すると考えられています。
遺伝的要因とは、親から受け継ぐ遺伝子の中に発達障がいを生み出す要素が含まれていることです。
また、環境的要因とは、お母さんのお腹にいた胎児の時に、生活習慣やストレス、汚染物質や薬品などの影響を受けたケースです。
このように、遺伝子や環境といった条件が重なると発達障がいの原因になるものの、詳しいメカニズムはまだ明らかになっていないのが現状です。
まとめ:発達障がいのこどもの特徴は?子供の年齢による症状の特徴を知ろう〈その1〉
今回は、発達障がいは生まれつきの特性であること、発達障がいの種類によって特徴が異なることを紹介しました。また、発生するメカニズムは研究が進められていますが、詳しいことはわかっていません。
次の2回目の記事では、発達障がいの種類別に特性や困りごとについて詳しく見ていきましょう。
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