発達障がいのこどもとどんな向き合い方をすればいい?(1)
「発達障がいとこどもが診断されたけれど、どのように接すればいいかわからない」
「グレーゾーンかもしれないこどもとの向き合い方は?」
発達障がいのあるこどもを持つ親御さんの中から、こどもとどのように向き合えばいいのかわからない、といった不安な声を耳にします。
人はみな個性が違うように、同じ発達障がいの種類でもこどもによって特性や特徴が異なり、そのこどもの個性と合わさるため、一人ひとりに合った対応をしなければなりません。
ただ、日頃悩みながらこどもと向き合っていても、うまくコミュニケーションが取れず、こどもがメンタル的に不安定になることもあります。
そこでこれから、発達障がいのこどもとの向き合い方について、3回に分けてポイントをお伝えします。
第1回の今回の記事では、こどもとしっかり向き合うために知っておきたい発達障がいの特性について紹介します。
発達障がいは日々の行動や感情に特徴がある
発達障がいは、生まれつき脳機能に偏りがある状態です。以前は病気と考えられていましたが、最近はこども一人ひとりの個性と捉え、さまざまな「特性」があるという表現になっています。
脳の働きの違いが大きいため、日常生活のちょっとしたシーンでも行動や情緒に独特な特徴が現れます。
例えば、発達障がいの種類によって、自分の興味や関心があることには極端に集中力を発揮したり、自分だけのこだわりが強いためいつもと違う場所や人が苦手で強い不安を感じたりするなどです。
発達障がいの種類は、主に次の3つがあります。
- 自閉症スペクトラム症(ASD)
- ADHD(注意欠如・多動症)
- 学習障がい(LD)
とくに2番目の「ADHD(注意欠如・多動症)」は落ち着きのなさや忘れものが多いなど、社会生活や集団行動で困りごとが起きやすい種類のため、多くのこどもが生きづらさを感じています。
では、ひとつずつ見ていきましょう。
自閉症スペクトラム症(ASD)
社会的コミュニケーションや対人関係に困難さがあったり、自分だけのこだわりのある行動を繰り返したりする特徴があります。
かつて自閉症やアスペルガー症候群などと呼ばれていたものをまとめた精神医学の診断名です。
ADHD(注意欠如・多動症)
日常生活において不注意・多動性・衝動性の3つの特性が現れる発達障がいです。
こどもによって、すべての特性が強く現れる場合もあれば、どれかが強く出る場合があるなど、こどもによってさまざまなパターンに分かれます。
学習障がい(LD)
基本的な学習能力である読み書きや会話、計算といったスキルが困難な発達障がいです。知的発達に遅れはありません。
読むのが困難な場合はディスレクシア(読字障害)、書くのが苦手な場合はディスグラフィア(書字障害)、計算や推論が困難な場合はディスカリキュリア(算数障害)などと細かく分類されています。
発達障がいとともに現れやすい症状
自閉症スペクトラム症(ASD)やADHD(注意欠如・多動症)といった発達障がいのあるこどもは、感覚過敏や感覚鈍麻、言葉の遅れや発達性協調運動障がいなどを併せ持っているケースが多く見られます。
たとえば、光や音、肌触りといった外部の刺激に敏感な感覚過敏のこどもは、自分の安心する環境に囲まれていないと不安や過度の緊張状態になって、パニックを起こす場合があるので注意しなければなりません。
まとめ:発達障がいのこどもとどんな向き合い方をすればいい?(1)
発達障がいのこどもとの向き合い方を学ぶには、まず発達障がいの特徴や困りごとを知っておくことが大切です。
そのため、折に触れてこどもの発達障がいの種類に合わせて種類や特性・症状などを確認しておきましょう。
次の2回目の記事では、発達障がいのこどもはどのような困りごとを抱えているのかについて具体的に紹介します。
Warning: Undefined variable $user_ID in /home/icustom/ns-osaka.com/public_html/wp-content/themes/whitestudio/comments.php on line 12
コメントを書くにはログインが必要です
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。