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2022-08-19

発達障がいのこどもは物忘れが特徴?忘れ物が多いこどもの原因や特徴を知ろう①

「こどもが物忘れをよくして困っている」
「学校への忘れ物が多すぎて、心配」

こどもの物忘れが気になっていませんか。こどもの間は、集中力が乏しいため落ち着きがなかったり、忘れ物が多かったり、時間にルーズだったりするお子さんは少なくありません。

しかし、同年齢のこどもたちと比べて日常生活に困るほど極端に物忘れがひどいと、将来が心配になるのも無理はないでしょう。

こどもの物忘れは発達障がいが隠れている場合があります。ADHDや学習障害(LD)など発達障がいの種類によって不注意が強く出る場合も多いからです。

しかし、こどもの物忘れを過度に心配すると、こどもさんに対して変にプレッシャーを掛けてしまって、余計に症状が悪化する心配もあります。

そこで今回の記事では、こどもの物忘れについて、よくある忘れ物が多いこどもの特徴やその原因、ADHDなど発達障がいとの関わりについてまとめてご紹介します。

なぜ忘れ物が多いこどもがいるの?

こどもの物忘れについて親御さんや先生は、忘れ物が多いことがきっかけで心配する場合が多いようです。

忘れ物は、小学校に入学して毎日の通学で必要な物、学校に持っていかなければならないものが増えてくると問題になります。教科書やノート、授業で使う道具、宿題など、小学校から毎日の学校生活で物忘れをして忘れ物が多いと、授業についていけない、自分で日常生活に必要なアイテムを準備する力が身につかないなど、将来にも大きな影を及ぼしかねません。

こどものうちは、忘れ物が多いこどもは珍しくないことです。誰だって、小学校や中学校の頃、ときどき忘れ物をした経験はあるでしょう。こどもさんによっては、忘れ物をほとんどしないきっちりした生活習慣が身につく場合もあります。ですが、多くのことどもは多かれ少なかれ「教科書を忘れた」「宿題を家に置いてきた」「今日の授業で必要な道具あった」と忘れ物は日常的な光景です。あまり心配しすぎるのもよくありません。

忘れ物は、小学校中学年ぐらいから増えてくるといわれます。保育園や幼稚園、そして小学校に入学して1年生や2年生ぐらいまでは、前の日や当日の朝、その日に必要な教科書やノート、道具類、宿題などを親と一緒に用意する場合が多いでしょう。

しかし、小学校3年生や4年生になってこどもの自主性が高まる時期になると、こどもだけで次の日の準備をしている場合が増えてきます。

こどもが忘れ物をしたらいけないからといって、いつまでも親御さんがこどもと一緒に準備をし続けるのは良くありません。こどもの自主性が育たない、準備をする手順が身につかない、自分で意識して自己管理する能力が育たない、など、忘れ物をしてしまう以上にデメリットが大きいからです。

ただし、忘れ物が多いのはこどもさんの性格による場合も少なくありません。学校に慣れてしまって緊張感がなくなった、教科書やノート、道具類を忘れたからといって、それほど学校で支障を感じない、自分の遊びに夢中で学校のことまで気にしない、など理由はさまざまです。

一番大切なことは、こどもの忘れ物はごくごく日常的なことで、あまり敏感になりすぎないこと。こどもさんの性格やペースに合わせて、忘れ物がなくなるまでフォローしていく姿勢を大切にしましょう。

忘れ物が多いこどもの3つの特徴とは

こどもで忘れ物が多い場合、性格や生活習慣によるものがほとんどです。こどもが小さいときほど忘れ物しやすい傾向がありますが、ある程度の学年になっても忘れ物が多いのは、次の3つの特徴をずっと持ったままだからと考えられます。

特徴1.大事なことを後回しにする

遊びに熱中したり、嫌なことはギリギリまでやりたくなかったりするこどもは、次の日の準備を後回しにしがちです。明日、大好きな遊園地に行くのに、準備ができない、支度が面倒だ、というこどもさんは珍しいでしょう。

しかし、日常的に学校の準備がおっくうで後回しにするこどもは多く見られます。

学校から帰った日や休みの日に遊びを優先しすぎると、そのまま準備もせずに一日が終わってしまいます。忘れ物をしないこどもは、どんなに楽しい一日でも前日の夜までに次の日に準備をしていますが、忘れ物が多いこどもはそのまま寝てしまって翌朝を迎えてしまうのです。

すると、朝の慌ただしい時間にその日の学校の用意をしなければなりません。限られた時間に焦った気持ちで支度をするので、余計に忘れ物が増えるのです。誰でも時間や気持ちに余裕がないまま準備をすれば忘れ物をしやすくなってしまうのは想像できるのではないでしょうか。

特徴2.集中力がないためケアレスミスが多い

集中力がない、注意力が乏しいこどもは、ケアレスミスや思わぬ不注意で忘れ物をしやすくなります。

こどもの部屋で次の日の準備をしようとすると、集中力を妨げるものがたくさんあるはずです。テレビやゲーム、マンガやおもちゃなど、自分の興味のあるアイテムに囲まれていると、誘惑に負けて次の日の準備を忘れたり、準備の途中に遊んでしまって中途半端になってしまったりしがちです。

遊びながら適当に準備をしてしまうと、大切なものをランドセルやバッグに入れ忘れしやすくなるでしょう。

また、遊びすぎて、翌朝起きてからバタバタとその日の学校の用意をするこどもなら、気持ちや時間に余裕がないまま準備をするので注意散漫の状態になって忘れ物が増えてしまいます。

いくつかの物事が重なるとアップアップしてしまうのは、こどもなら誰でもあることです。あまり深刻に考えすぎることはありませんが、次の日の準備ができているか、忘れ物がないか声掛けをする、ときどき一緒に準備をして支度のしかたを再確認する、といった工夫も必要でしょう。

特徴3.片付けや整理整頓が苦手で段取りが悪い

小さい頃からおもちゃや遊び道具の片付けが苦手なこどもさんではありませんでしたか。おもちゃやゲームで遊んだら、そのままで外出したり、寝てしまったり、もともと後片付けが嫌なこどもさんは忘れ物もしやすくなります。また、整理整頓が苦手でどこに何があるかわからない、何か探そうとしても見つからないといったこどもさんも少なくありません。

本棚や机の引き出し、クローゼットが乱雑になっている、アイテムの種類に関係なく無造作に突っ込んだだけ、というこどもさんも次の日の準備がしづらくなるので忘れ物が多いケースがよくあります。

学校から帰って、ランドセルやバッグの中身をそのままにして必要なものを取り出していない、整理ができていないままの場合も、次の日の準備に余計に時間がかかってしまいます。

このように、片付けや整理整頓が苦手な性格のこどもさんは、次の日に必要な教科書やノート、道具類や宿題などがどこにあるのかわからないため、その日の朝にバタバタしながら準備をしようとしても結局見つからなくて時間になるからそのまま出掛けてしまうケースも多いようです。

整理整頓ができていないこどもさんの忘れ物を防ぐには、最低限、どこに何があるのかおおよそでいいのでわかるように片付けておく習慣を身につけさせる必要があります。

まとめ:発達障がいのこどもは物忘れが特徴?忘れ物が多いこどもの原因や特徴を知ろう①

こどもの物忘れといっても、ほとんどの場合、忘れ物が多くて学校で困るレベルの問題です。こどもの性格や生活習慣の差で、次の日の準備をしないままその日を迎えてしまい、時間や気持ちの余裕がないまま準備をするので、どうしても忘れ物は多くなってしまいます。また、普段から整理整頓ができていない部屋で過ごしていると、気が散って準備をすることそのものも忘れる、後回しにする、といったこどもさんも多いようです。

ただし、忘れ物が多いこどもさんの中には、発達障がいが原因になっている場合も考えられます。発達障がいの種類によっては、物忘れの特徴があるものがあるからです。

そこで次の記事では、物忘れや忘れ物が多いこどもと発達障がいとの関係についてご案内します。

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